大田区西馬込の歯科・歯医者なら長谷川歯科クリニック(インプラント、審美歯科、ホワイトニング)

舌や歯ぐきに白い斑点、赤い斑点がある

「白板症」(はくばんしょう)や「紅板症」(こうはんしょう)が疑われます。

これらの数%はガンになると言われていますので、舌にこれらの異常が見られた時には最寄りの歯科医院で診断してもらった上で、白板症や紅板症が疑われる場合は大学病院で検査を受けることをおすすめします。

白板症

 

 口腔粘膜、とくに頬粘膜(きょうねんまく)や舌、ときには歯肉にみられる白い角化性の病変で、こすっても剥離しないものをいいます。白板症は比較的頻度も高く、とくに舌にできたものは悪性化する可能性が高いため、前がん病変の代表的なものとされています。びらん(粘膜の浅い欠損)をともなうこともあり、ものが当たると痛かったり(接触痛)、食べ物がしみたりします。

(原因)

 喫煙やアルコールによる刺激、義歯などによる慢性の機械的刺激や歯科用金属から発生する微弱なガルバニー電流、ビタミンAやBの不足、さらに体質なども関係するといわれています。

(治療)

 ビタミンAを投与したり、禁煙により治癒することもあります。しこりや潰瘍をともなうものは初期がんが疑われるため、必ず組織をとって検査する必要があります(生検)。白い部分が厚いもの、隆起したもの、びらんや潰瘍を伴うものは悪性化(がん化)する可能性が高いので、切除します。長年かかって悪性化する場合もあり、長期にわたる経過観察が必要です。

紅板症

 紅色肥厚症ともいわれ、舌、歯肉、その他の口腔粘膜に発生します。鮮紅色でビロード状、表面は平滑な病変です。境界は明瞭なものが多くみられます。初発症状として多くの症例で刺激痛が認められます。一般的に50歳代以上の高齢者が全体の80%を占めています。
紅板症の50%前後が癌化するといわれています。

(治療)

 外科的に切除するのが良いとされています。悪性化する可能性が高いため、治療後にも経過観察が必要です。