大田区西馬込の歯科・歯医者なら長谷川歯科クリニック(インプラント、審美歯科、ホワイトニング)

親知らず・智歯とは?

「親知らず」(親不知・おやしらず)とは、前から数えて8番目の歯です。
(第三大臼歯、智歯とも言います)

親知らずは20歳前後で生えてくる歯のため、平均寿命が40歳前後だった昔の人たちは、自分の子供の親知らずが生えてくる前に亡くなってしまってこの歯を見ることが出来ない、というのが親知らずの名前の由来だと言われています。

親知らずは生えてくる場合と生えてこない場合(又は最初から無い場合)があるのですが、この歯は場合によっては抜歯した方が良いことがあります。

また、親知らずを抜かないで残しておいた方が良い場合や、抜歯後の痛み・腫れ・麻痺などのトラブルなどいろいろトラブル含みなのが親知らずです。



親知らず・智歯の存在意味


古代人は今よりずっと固い物を食べていたと推測されているので、親知らずは食べ物の消化吸収のため役に立っていました。
しかし現代では、食べる物が古代にくらべて柔らかくなり、顔の骨格も細面になってきているので、人間の進化とともに親知らずの存在意味がなくなってきました。

そのため、生まれつき親知らずがない人もいます。
また、親知らずの大きさや形状も他の永久歯にくらべて個人差が大きいのが特徴です。

親知らず自体は退化傾向にあります。
成人の場合、通常親知らずを含めると永久歯は32本あります。親知らずは上下左右で4本あります。


親知らず・智歯が萌えるまで


親知らずは、9~10歳ぐらいから顎の内部で成長し始めています。そして、多くの人の場合、18歳ぐらいから口の中に萌出し始めます。正常な位置、方向に萌えるものは24歳ぐらいまでに萌出完了します。

その頃までに親知らずが完全に萌出していない場合は親知らずがもともとなかったか、あるいは正常な位置、方向に萌えておらず手前の第二大臼歯の後に当たるなどしている場合があります。

親知らず(智歯)が正常に萌えて来ない理由


正常な位置、方向に萌えない理由は人間の進化での顎の縮小化です。
その他には根の異常形態などもあります。

歯並びは歯が並ぶべき顎の部分の長さと歯の横幅の総和のバランスに影響されます。
親知らずが全部ある場合、親知らずを含めた永久歯の横幅の総和が歯が並ぶべき骨格部分の長さより小さければ正常な位置、方向に萌える確率は高くなりますが、逆にそれが大きければ正常な位置、方向に萌える確率は低くなります。
顎の大きさの足りない程度によって完全に埋もれていたり一部が顔を出したりします。

親知らず・智歯が正常に生えないと


足りないスペースに出てこようとするため前の歯を押し、歯並びが乱れることがあります。また噛み合わせが変わったりすることがあります。

完全に生えないで一部が出ている場合などは親知らずの周りに汚れがたまりやすく炎症を起こすことがあります。
手前の歯との間に物が詰まりやすくなりがちで虫歯を作る原因になったりします。
同時に歯周病を進める原因にもなります。

親知らず・智歯が具合悪い時の対処方法


お口の中での親知らずの状態を判断・予測することがまず大切です。
親知らずが重要な機能を果たしている場合は虫歯の治療を行い抜かないようにします。

一方全く機能していない、親知らずに回復不可能な虫歯がある、親知らずの周りの歯ぐきがいつも腫れている場合は抜歯に至る場合もあります。

また親知らず以外の歯がすべて綺麗にそろっていて問題がない場合でも、清掃性向上のため予防的に抜歯することもあります。


親知らず(智歯)の抜歯について



十分な麻酔下で行いますので痛みの心配はありません。
時間に関しては上顎・下顎や萌え方などの難易度により異なります。

一般に上顎の方が骨が柔らかいこともあり難易度は低いです。数分で終わることも多いです。
一方、下顎で水平方向に完全に埋まっているような場合では長時間かかることもあります。