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☆慢性C型肝炎の症状の現れ方

 現在では輸血後にC型急性肝炎が起きることは非常にまれですが、血液製剤

中のHCVを検査できなかった時代(1991年以前)には多数みられました。

 

このような過去の例を検討すると、C型急性肝炎では、肝臓の大部分が破壊され

黄疸(おうだん)や褐色尿(かっしょくにょう)(コーラやウーロン茶様)がみられるよう

な症例は比較的まれであり、血液中の肝逸脱酵素(いつだつこうそ)(ALTやAST

)の軽度上昇(1000IUmlまで上昇しないことが多い。A型あるいはB型急性肝炎

ではピーク時には1000IUmlを超し、時には2000IUml以上となる)のみで確認さ

れ、本人の自覚症状もない場合が多数あることが知られていました。


通常ウイルスに暴露(ばくろ)後14~180日(平均45日)で症状が出ると考えられて

います。食欲不振や全身倦怠感(けんたいかん)なども、他の急性肝炎に比べ軽

いのが特徴です。おおよそ20%の患者さんでかぜのような症状がみられますが、

新規発生の患者さんでは倦怠感、腹痛、強い食欲不振あるいは黄疸などの強い

症状はみられなかったとの報告もあります。